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WALL PAPER

日本の壁紙 / 世界の壁紙

【世界の名画の壁紙について】 世界の名画を壁紙として取り入れることで、お部屋の雰囲気を一変させることができます。名画は単なる装飾品としてだけでなく、その歴史的背景や芸術的価値を通じて、空間に深みと洗練さをもたらします。 世界の名画を壁紙として取り入れることは、芸術を身近に感じ、生活空間を豊かにする素晴らしい方法です。各作品が持つ独自の歴史や美しさを通じて、部屋全体に物語と感動をもたらします。名画の壁紙を選ぶ際は、その絵が持つ雰囲気や色彩が部屋のインテリアと調和するように心がけましょう。 【日本の名画の壁紙について】 日本の美術作品は、その繊細な技法や独特の美意識により、空間に特別な魅力を加えることができます。 日本の名画を壁紙として取り入れることで、伝統とモダンが融合した洗練された空間を作り出すことができます。日本美術はその独特の美意識、繊細な技法、自然との調和を大切にしており、これらの要素が壁紙としての魅力を高めます。 日本の美術作品は、その繊細な技法や独特の美意識により、空間に特別な魅力を加えることができます。 葛飾北斎「神奈川沖浪裏」 この浮世絵は、日本の浮世絵師葛飾北斎の代表作であり、迫力ある波と富士山が特徴です。壁紙として使用すると、ダイナミックで力強い自然の力を感じさせる空間を演出します。青と白のコントラストが清涼感を与え、和のテイストを強調します。の絵を壁紙に使用すると、生命の躍動感と華やかさが溢れる空間になります。細部まで描き込まれたディテールが、観る者の目を引きつけ、部屋にアートの豊かさをもたらします。 日本の名画を壁紙として取り入れることは、日本の伝統美を身近に感じ、生活空間を一層魅力的にする素晴らしい方法です。各作品が持つ独自の美しさや歴史的背景を通じて、部屋全体に日本の文化と芸術を感じさせる空間を作り出します。名画の壁紙を選ぶ際は、その絵が持つ雰囲気や色彩が部屋のインテリアと調和するように心がけましょう。

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NEWS 新着情報
2024/11/03
静岡 NEWS WEB 富士市で浮世絵を学ぶ教室 「富嶽三十六景」に描かれたまち
江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」に描かれたまちをPRしようと、富士市で浮世絵を学ぶ教室が開かれました。

この教室は市民団体と富士市が開いたもので、およそ20人の参加者は、はじめに市民団体のメンバーから複写した浮世絵をもとに説明を受けました。
このうち、富士山をのぞむ茶園で茶摘みをする人などが描かれた「駿州片倉茶園ノ不二」は現在も同じ構図で富士山を見ることができ、当時からこの地域が「片倉」と呼ばれていたこなどを紹介しました。
このあと浮世絵風に作品を描く体験教室が開かれ、参加者たちは30センチ四方の板に北斎の浮世絵の見本を貼って書き写し、絵の具で色を塗って自分なりの「富士山」を完成させていました。
参加した男性は「北斎の浮世絵と同じ場所が市内にあるのを初めて知ったので行ってみたいです」と話していました。
講師を務めた「富士市に残る北斎の足跡を辿る会」の木内陽子さんは「北斎が描いたころの原風景が残っているのはここしかないと思います。北斎の気持ちになって富士山を描いてほしい」と話していました。
2024/10/13
特別展「HAPPYな日本美術」山種美術館で - 伊藤若冲・横山大観ら“幸福への願い”込めた絵画を公開
特別展「HAPPYな日本美術 —伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ—」が、東京の山種美術館にて、2024年12月14日(土)から2025年2月24日(月・振)まで開催される。

吉祥画題を描いた絵画などが一堂に
横山大観 《心神》 昭和27年(1952年) 絹本・墨画淡彩 山種美術館
横山大観 《心神》 昭和27年(1952年) 絹本・墨画淡彩 山種美術館
人々は古くから、幸せな生活を願い、その思いを造形へと込めてきた。日本美術には、誕生や婚礼といった慶事、季節の節目を祝う節句、あるいは日常の営みを飾る図様として、さまざまな吉祥のモチーフが表されている。

川端龍子 《華曲》 昭和3年(1928年) 紙本・彩色 山種美術館
川端龍子 《華曲》 昭和3年(1928年) 紙本・彩色 山種美術館
特別展「HAPPYな日本美術 —伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ—」は、長寿や子宝、富、繁栄など、人々の願いが込められた日本美術作品を紹介する展覧会。古墳時代の埴輪から、伊藤若冲といった江戸時代の絵画、近代・現代の作品まで、幅広い作品を目にすることができる。

鶴や富士山、七福神など“めでたい”画題
伊藤若冲 《鶴図》 江戸時代 18世紀 紙本・墨画 個人蔵
伊藤若冲 《鶴図》 江戸時代 18世紀 紙本・墨画 個人蔵
本展では、鶴、富士山、七福神など、吉祥画題の優品を一挙公開。長寿を象徴する鶴を躍動感あふれる描写で捉えた伊藤若冲の《鶴図》、富士山の姿を描いた横山大観の《心神》、子どもたちが象と戯れる情景を描いた川端龍子《百子図》などを展示する。

2025年の干支・蛇を描いた作品
竹内栖鳳 《艶陽》 昭和15年(1940年) 絹本・彩色 山種美術館
竹内栖鳳 《艶陽》 昭和15年(1940年) 絹本・彩色 山種美術館
また、2025年の干支にちなんで、蛇を描いた作品も。近代京都画壇を代表する日本画家・竹内栖鳳による《艶陽》などを紹介する。

埴輪や彫刻も
《埴輪(猪を抱える猟師)》 古墳時代 5-7世紀 個人蔵
《埴輪(猪を抱える猟師)》 古墳時代 5-7世紀 個人蔵
さらに会場では、絵画ばかりでなく、埴輪や彫刻作品も展示。狩猟の成功を象徴するかのような《埴輪(猪を抱える猟師)》や、極楽浄土に棲むという美しい鳴き声を持つ鳥《迦陵頻伽像》といった作品を目にすることができる。

展覧会概要
特別展「HAPPYな日本美術 —伊藤若冲から横山大観、川端龍子へ—」
会期:2024年12月14日(土)~2025年2月24日(月・振)
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(1月13日(月・祝)、2月24日(月・振)は開館)、12月29日(日)~1月2日(木)、1月14日(火)
入館料:一般 1,400円(1,200円)、高校・大学生(冬の学割) 500円、中学生以下 無料(付添者の同伴が必要)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳の提示者および介助者(1名)は、一般 1,200円(1,000円)
※( )内は前売料金
※きもの特典:きものでの来館者は、一般200円引き
※複数の割引・特典の併用不可

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル / 電話受付時間 9:00~20:00)
2024/10/01
特別展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」
大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(1883~1957)。近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代に、巴水は日本の原風景を求めて全国を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描いた。巴水とともに木版画制作の道を歩んだのが、新時代の木版画「新版画」を推進した版元の渡邊庄三郎(現・渡邊木版美術画舗初代)や彫師、摺師といった職人たちである。四者は一体となって協業し、伝統技術を継承しながらもより高度な技術の活用を求めた。そして新たな色彩や表現に挑み続け、「新版画」を牽引する存在として人気を博した。
本展では、季節や天候、時の移ろいを豊かに表現し「旅情詩人」とも呼ばれた川瀬巴水の木版画家としての生涯を、初期から晩年までの代表的な作品とともに紹介。まとめて観る機会の少ない連作(シリーズ)も含め約150点を展示し、叙情的な巴水の世界へと誘う。
川瀬巴水の大阪での大規模な展覧会は10年ぶりとなる。

開催概要
会期
2024年10月5日(土)〜12月2日(月) 
会場
大阪歴史博物館
https://www.osakamushis.jp/
大阪市中央区大手前4-1-32
観覧料金
一般1,300円ほか

詳細は公式サイトへ

休館日
火曜日
2024/09/16
「二代目」ならではの技量と個性 藤沢で喜多川歌麿・歌川広重らの浮世絵展、初代との比較も
偉大な初代の名を継ぎ、負けじと活躍した浮世絵師4人の作品を紹介する企画展「二代目集合 襲名絵師たちの物語」が14日、藤沢市藤澤浮世絵館(同市辻堂神台)で始まった。入館無料。

 会場では、いずれも二代目の喜多川歌麿、歌川豊国、歌川広重、歌川国貞を中心に、浮世絵約70点を紹介している。

 江戸時代に弁財天信仰で人気を集めた江の島を題材に選んだ歌麿らの作品、鶴岡八幡宮(鎌倉市)から千葉・房総を見渡す「鎌倉晩鐘」など豊国の「名所八景」、神田明神や不忍池などを描いた広重の「江戸名所四十八景」、戸塚宿を訪れた徳川将軍家茂を連想させる国貞の作品などが並ぶ。二代目と初代の作品を比較するコーナーもある。

 同館学芸員の中川淑子さんは「浮世絵ブームに乗って名声を得た初代を襲名するには、誰もが認める技量が必要だった」と説明。「細部にこだわるなど、個性あふれる二代目の作品を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

 父親の今氏輝樹さん(48)と来場した葉菜さん(8)=葉山町=は「今と違い、江戸時代の江の島には建物が少なくて驚いた。波の色もとてもきれい」と感嘆した。

 11月4日まで。開館時間は午前10時~午後7時。月曜(祝日の場合は翌平日)休館。問い合わせは同館電話0466(33)0111。
2024/09/15
浮世絵が描く「秘め事」の美--細見美術館で「美しい春画―北斎・歌麿、交歓の競艶」11月24日まで
美しい春画―北斎・歌麿、交歓の競艶
会場:細見美術館(京都市左京区岡崎最勝寺町6−3)
会期:2024年9月7日(土)~11月24日(日)
休館日:月曜休館、ただし月曜日が祝日の場合は、翌日の火曜日が休館
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
アクセス:地下鉄東西線「東山駅」2番出口より北へ徒歩約10分
観覧料:当日券2200円
※18歳未満は入場禁止
※前期(~10月14日)、後期(10月16日~)で展示替えあり
※最新情報は、公式HPで確認を
『仮名手本忠臣蔵』といえば歌舞伎の「独参湯」、つまり「どんな時でも大当たりになる」人気狂言だが、その『十段目』は豪商・天川屋義平が主役である。
塩冶家に恩を感じる義平は討ち入りのための武具を用意したのだが、その品々を鎌倉へと送る前夜、天川屋は大勢の捕り手に踏み込まれる。「武器防具を浪士たちに送る疑いあり」ということで荷物を開けて見せろといわれるのだが、義平は長持の上に腰を下ろし、「絶対に開けられない」と見得を切る。
「天川屋義平は男でござる」
ちなみに、義平が捕り手たちに説明する荷の中身は、「さる大名家の奥方が使うわけありの道具」。十文字学園女子大学の樋口一貴教授は、「その中には、春画も入っていたのではないでしょうか」という。男女の性愛を描く「秘画」である春画は、“大名道具”にもなり得る「美しい」ものであった。その「美」を特集するのが、細見美術館のこの展覧会なのである。
2024/09/14
「空の発見」(渋谷区立松濤美術館)開幕レポート。日本の美術における「空」の表現の変遷をたどる
渋谷区立松濤美術館で、「空の発見」がスタートした。会期は11月10日まで。担当学芸員は平泉千枝(渋谷区立松濤美術館 学芸員)。



 空といえば「青い空」「白い雲」「夕焼け」など、様々な表情が見られるだろう。しかし、日本の美術において、それらは長いあいだ描かれてこなかったという。本展は、それはなぜか? という問いを発端として企画されたものだ。



 会場では、「1章 日本美術に空はあったのか?─青空の輸入」「2章 開いた窓から空を見る─西洋美術における空の表現」「3章 近代日本にはさまざまな空が広がる」「4章 宇宙への意識、夜空を見上げる」「5章 カタストロフィーと空の発見」「6章 私たちはこの空間に何を見るのか?」といった全6章立てで、日本美術における空の変遷をたどっていくものとなる。


 まず初めに1章で登場するのは、江戸末期に描かれた「洛中洛外図」の流れをくむ都市風景だ。ここには青い空や白い雲は一切登場せず、むしろ金色の雲(金雲)が上空いっぱいに広がっている。また、浮世絵版画では「一文字ぼかし」といった地面と平行のグラデーションを空の表現としており、どこか記号的に解釈されているようにも見受けられる。

 このような作品群からも、最近まで日本の画家たちにとって「空をありのまま描く」といった概念が希薄であったことが伺えるだろう。


 いっぽう西洋では15世紀頃から西洋古典絵画の基礎的な理論が形成されつつあり、17世紀から18世紀頃の作品を見ると、目でとらえた風景や空を観察し、繊細に写実されていることがわかる。


 そのような西洋絵画の影響もあり、幕末から明治には日本でも西洋の油画を習得しようとする画家たちが登場した。例えば、亀井竹二郎によって油彩で描かれた《石版『懐古東海道五十三駅真景』油彩原画》と、
歌川広重
による大判錦絵『東海道五拾三次』シリーズの空の表現を比較してみるのもおもしろいだろう。また、上野の不忍池を描いた高橋由一による作品には、空の表現に浮世絵の「一文字ぼかし」の影響があるのではないか、といった指摘もあるそうだ。

 その反面、本格的に西洋絵画を学んだ黒田清輝
の教え子である萬鉄五郎は、西洋の影響を受けつつも、強烈な個性を空の表現にも取り入れ、自画像とともに描いている。ありのままに描く写実ではなく、自身の心象などをもとに自由に描くスタイルとして昭和期にはシュルレアリスムの表現も見受けられたが、戦前には危険思想として弾圧を受けることとなってしまった。

 2章から3章では、西洋絵画からの影響と日本の画家たちによる空の表現の大きな変遷を見ることができる。


 空の先には宇宙が広がっている、といった共通認識はいつ生まれたのだろうか。18世紀後半の江戸時代には長崎でオランダからの輸入書籍を通じて「地動説」が日本にも持ち込まれたという。4章では、空を通じて宇宙へと思いを馳せたことが伺える作品群が紹介されている。


 我々は地上で生活をしているため、絵画で描かれるのは地上の風景が多いはずだ。しかし、「天を仰ぐ」という言葉があるように、空がクローズアップされたとき、それは地上に異変が起こったことを示すサインかもしれない。5章では、関東大震災の被害を描いた鹿子木孟郎の《大正12年9月1日》や、池田遙邨の《災禍の跡》、そして第二次世界大戦時に戦意高揚の目的で描かれた中村研一の《北九州上空野辺軍曹機の体当り
B29二機を撃墜す》、終戦の夏の真っ青な空を描いた香月泰男の《青の太陽》が紹介されている。

 本展においてユニークなのは、日本の絵画における空の表現の変遷を追いながら、現代作家らによる絵画にとどまらない表現にも着目している点だ。6章では、AKI
INOMATA、小林孝亘、小林正人、阪本トクロウ、Chim↑Pom(現 Chim↑Pom from Smappa!Group)、野村仁、ホンマタカシ、米田知子
らの作品が展示。現代作家らがとらえる空の風景はどのようなものかぜひ着目してほしい。


 小説や映像作品において、空の表情は時間の流れや登場人物の心情を表すメタファーとしてよく活用される。しかし、絵画のなかでそれに注目する機会はあまり多くはなかったのではないか。非常に新鮮な鑑賞体験であったとともに、絵画を見るということについて新たな目を得ることができる展覧会であった。
2024/09/04
展覧会「広重ブルー」東京・太田記念美術館で - 鮮やかな青“ベロ藍”を用いた風景画の名品を一挙公開
展覧会「広重ブルー」が、東京・原宿の太田記念美術館にて、2024年10月5日(土)から12月8日(日)まで開催される。

ベロ藍を用いた浮世絵風景画
歌川広重 《名所江戸百景 京橋竹がし》 [前期展示]
歌川広重 《名所江戸百景 京橋竹がし》 [前期展示]
「東海道五十三次」をはじめ、風景画を数多く残したことで知られる浮世絵師、歌川広重。その風景が作品の特徴のひとつが、空や海の鮮やかな青である。この色は、江戸時代後期に日本に広まった、「ベロ藍」と呼ばれる青色の絵具によるもの。プルシアンブルーやベルリンブルーとも呼ばれるこの絵具に触発されて、当時の絵師は、ベロ藍を用いて風景画を描くようになったのだ。

歌川広重 《月に兎》 [前期展示]
歌川広重 《月に兎》 [前期展示]
広重がベロ藍と出会ったのは、30代半ばのこと。これを契機に風景画に目覚めた広重は、移ろいゆく空や水面の様子を繊細に表現し、人気を博してゆくこととなった。その後も晩年にいたるまで、広重は詩情に富んだ名作の数々を次々に発表していったのである。

歌川広重 《東都名所 高輪之明月》 [前期展示]
歌川広重 《東都名所 高輪之明月》 [前期展示]
展覧会「広重ブルー」は、ベロ藍を使った広重の名作を中心に紹介。風景画における最初のヒット作「東都名所」から、出世作「東海道五拾三次之内」(保永堂版)、晩年の大作「名所江戸百景」まで、広重が手がけた風景画の名品を目にすることができる。

葛飾北斎 《冨嶽三十六景 相州梅沢左》 [後期展示]
葛飾北斎 《冨嶽三十六景 相州梅沢左》 [後期展示]
また、広重のほかにも、ベロ藍の流行を背景に生まれた作品を展示。風景画の傑作である葛飾北斎「冨嶽三十六景」、歌川国芳の「東都富士見三十六景」なども紹介する。

展覧会概要
展覧会「広重ブルー」
会期:2024年10月5日(土)〜12月8日(日) 前後期で全点展示替え
[前期 10月5日(土)〜11月4日(月・祝) / 後期 11月9日(土)〜12月8日(日)]
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
開館時間:10:30〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日(10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)、10月15日(火)、11月5日(火)〜8日(金)
入館料:一般 1,000円、高校・大学生 700円、中学生以下 無料
※リピーター割引:会期中2回目以降の鑑賞者は、半券の提示により200円割引(割引の併用不可)

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2024/08/09
葛飾北斎 吉田博 歌川広重 浮世絵が語る日本の名山
日本のみならず世界的に評価の高い「葛飾北斎」、新版画を代表する画家「吉田博」、風景画で爆発的な人気を誇る「歌川広重」。この三人の絵師を主軸に、日本を象徴する山“富士山”や、関西・東海道の山々が描かれた浮世絵版画58点を展示する。当時のオリジナルの浮世絵版画を、間近でじっくりと楽しむことができる。

開催概要
会期
2024年7月23日(火)〜2025年2月16日(日) 
会場
大阪浮世絵美術館
https://osaka-ukiyoe-museum.com/
大阪市中央区心斎橋筋2-2-23 不二家心斎橋ビル3F
観覧料金
一般1,000円
2024/07/22
【開幕】「モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光」角川武蔵野ミュージアム 2025年1月19日まで モネの生涯の画業を一日の陽の光になぞらえて
モネ イマーシブ・ジャーニー 僕が見た光
Monet: I Can See the Lights – An Immersive Journey
会場:角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー
(埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内)
会期:2024年7月20日(土)~2025年1月19日(日)
営業時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
休館日:毎週火曜日(8月13日(火)は臨時開館)
チケット価格(税込): ●オンライン購入(https://tix.kadcul.com/)、当日窓口購入 一般(大学生以上):2,500円/中高生:2,000円/小学生:1,300円/未就学児:無料
アクセス:JR武蔵野線「東所沢」駅から徒歩約10分、車:関越自動車道「所沢」ICから約8分
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
協力:株式会社クサカベ
展覧会公式サイト: https://kadcul.com/event/192
同ミュージアムで2021年から展開している「360度体感型デジタルアート劇場」の第4弾です。今回は巨大映像空間で、日本では特に人気の高いモネの作品世界に没入します。
2024/07/16
新版画の風景画家・川瀬巴水の展覧会が大阪歴史博物館で、“叙情豊かな風景木版画”代表作約150点を公開
特別展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」が、大阪歴史博物館にて、2024年10月5日(土)から12月2日(月)まで開催される。東京のSOMPO美術館などでも開催された巡回展だ。

川瀬巴水、大阪で10年ぶりの大規模展覧会
川瀬巴水 《芝増上寺》 「東京二十景」
大正14年(1925年) 版元・渡邊木版美術画舗蔵
川瀬巴水 《芝増上寺》 「東京二十景」
大正14年(1925年) 版元・渡邊木版美術画舗蔵
大正時代から昭和時代にかけて「新版画」の木版画家として活躍した、川瀬巴水(かわせ はすい)。新版画とは、絵師・彫師・摺師・版元が協業し、伝統的な浮世絵制作を踏襲しつつ、近代的な表現を取り入れた多色摺木版画である。日本で近代化が進むなか、巴水は日本各地を旅し、人々の生活が息づく風景を描きだしたのであった。

川瀬巴水 《馬込の月》 「東京二十景」
昭和5年(1930年) 版元・渡邊木版美術画舗蔵
川瀬巴水 《馬込の月》 「東京二十景」
昭和5年(1930年) 版元・渡邊木版美術画舗蔵
特別展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」は、大阪では10年ぶりとなる、巴水の大規模な展覧会。四季折々の風景を叙情豊かに表現し、「旅情詩人」とも呼ばれた巴水の足跡を、初期から晩年にいたる約150点の作品を通して紹介する。

川瀬巴水 《西伊豆木負》
昭和12年(1937年)6月 版元・渡邊木版美術画舗蔵
川瀬巴水 《西伊豆木負》
昭和12年(1937年)6月 版元・渡邊木版美術画舗蔵
会場では、まとめて鑑賞する機会の少ない連作を含む、代表作の数々を展示。「東京十二題」や「東京十二ヶ月」といった初期を代表する連作から、巴水を象徴する《芝増上寺》や《馬込の月》などを含む「東京二十景」、朝鮮旅行ののちに手がけられた異国風景の連作まで、巴水の世界に浸ることができるだろう。

展覧会概要
特別展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」
会期:2024年10月5日(土)~12月2日(月)
会場:大阪歴史博物館 6F 特別展示室
住所:大阪府大阪市中央区大手前4-1-32
開館時間:9:30〜17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日
観覧料:大人 1,300円(1,170円)、高校・大学生 700円(630円)
※常設展との共通券:大人 1,770円(1,710円)、高校・大学生 1,030円(990円)
※( )内は20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳の所持者および介護者1名は無料

【問い合わせ先】
大阪歴史博物館
TEL:06-6946-5728
2024/07/07
歌川広重の作品330点集めた展覧会始まる
江戸時代に活躍した浮世絵師、歌川広重の作品を集めた展覧会が6日から大阪で始まるのを前に、関係者向けの内覧会が行われました。

大阪・阿倍野区のあべのハルカス美術館で、歌川広重の作品およそ330点を国内外から集めた展覧会が始まるのを前に5日、報道関係者などに内覧会が行われました。
展覧会では、浮世絵師としての名声を確立した「東海道五拾三次」から▽大名行列の一行や魚売りらが行き交う早朝の日本橋を様子を描いた「日本橋 朝之景」や▽雪が降る夜のもの寂しい様子を表現した「蒲原 夜之雪」など代表的な作品が展示されています。
また、最晩年の代表作、「名所江戸百景」から雪景色の中で獲物をさがす鷲(わし)を印象的な構図で描いた「深川洲崎十万坪」なども展示されています。
ほかにも有名になる前の初期の作品や美人画なども数多く展示されていて、広重のさまざまな魅力に触れることができます。
あべのハルカス美術館の浅野秀剛館長は、「状態がよく、図柄も厳選した作品を集めた現時点の広重展の決定版だと自負しています。先入観を持たずに作品を見て、自由に楽しんでもらいたい」と話していました。
展覧会は、6日からことし9月1日まで行われ、前半と後半で作品を入れ替えるということです。
2024/07/05
「Immersive Museum」の新作は、印象派と浮世絵。ゴッホやモネ、葛飾北斎や歌川広重が登場する第三弾が7月より東京・新宿で開催
印象派と浮世絵をテーマに、クロード・モネ、エドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロ、葛飾北斎、歌川広重など、80作品を紹介
「Immersive Museum TOKYO vol.3 印象派と浮世絵~ゴッホと北斎、モネと広重~」メインヴィジュアル

「Immersive Museum TOKYO vol.3 印象派と浮世絵~ゴッホと北斎、モネと広重~」が7月10日より東京・新宿のベルサール新宿南口にて開催される。累計55万人以上を動員した「Immersive Museum “印象派”IMPRESSIONISM」「Immersive Museum TOKYO 2023 “ポスト印象派” POST-IMPRESSIONISM」 に続く第三弾は、印象派と浮世絵がテーマ。印象派・ポスト印象派として知られるモネやゴッホに、葛飾北斎や歌川広重らの浮世絵が与えた影響に迫るコンテンツを、没入型体験でお届けする。

「Immersive Museum」 は、近年アート、エンターテインメントのジャンルでトレンドである“Immersive=没入感”をキーワードとする、新たなアート体験プログラム。特別な音響効果と壁面・床面全てに投影される没入映像を組みあわせて、高さ6m、約700㎡の巨大空間に、画家たちの視点で見た作品世界を再現。参加者が空間内を自由に歩き回ることで、 視覚を通した「見る」「鑑賞する」行為を超え、全身で名画の世界に入り込むアート体験が可能になる。

西洋絵画に変革をもたらした印象派の誕生に、日本の浮世絵が影響したことは広く知られている。葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳により、大衆向けに大量生産されていた版画、浮世絵。生き生きと描かれる庶民の生活や自然の風景、大胆なレイアウトやアングル、多色刷りによる鮮やかな色彩。伝統的な宗教画を頂点とする西洋絵画とは異なる文脈で描かれた浮世絵は海を渡り、パリにジャポニスムブームを巻き起こし、モネやドガ、ゴーギャン、セザンヌ、ゴッホも浮世絵を参照した。

展示作品は、クロード・モネ《睡蓮》《印象 日の出》《積みわら》《ルーアン大聖堂》、エドガー・ドガ《バレエの舞台稽古》、ピエール=オーギュスト・ルノワール《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》、カミーユ・ピサロ《収穫》、アルフレッド・シスレー《秋、ブージヴァル付近のセーヌ河畔》など、一度はその名を聞いた事がある名作が並ぶ。

会場で体験したいのは、出身地の風景と似顔絵を葛飾北斎風の浮世絵で再現する 「AI北斎」(体験料:500円)。葛飾北斎が使用した色を分析し、 カラーパターンとして採用した「AI北斎」があなたの浮世絵を刷ってくれる。葛飾北斎の肖像画と掛け軸の前にある椅子に座ると、センサーが顔や位置を認識し「出身地はどこですか?」と質問を投げかける。答えると 「AI北斎」が画面上に浮世絵を刷り始める。「もし北斎が生きていて自分の浮世絵を作ってくれたら? 」ということを感じられる体験だ。出来上がった画像はQRコードでダウンロードすることができる。

情報が限られていた時代に海を越えてつながった印象派と浮世絵。日本の絵師とパリの画家の視点に没入する「Immersive Museum」で新しい美術体験を楽しみたい。
2024/07/02
新紙幣発行記念! 北斎が描いた富士と波
島根県立美術館では、コレクション展「北斎展示室」におきまして、「新紙幣発行記念!北斎が描いた富士と波」を下記のとおり開催いたします。
島根県

2024年7月1日 11時00分
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葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 島根県立美術館蔵(永田コレクション)
葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 島根県立美術館蔵(永田コレクション)

 北斎が70歳代前半で描いた《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 》(以下「浪裏」)は、日本美術を代表する作品として国際的に広く知られ、7月3日より発行される新紙幣(1,000円札)のデザインに採用されました。これを記念し、北斎が生涯を通じて描いた多くの富士の姿、波や水の表現を特集展示します。

 「浪裏」を含む《冨嶽三十六景》はもちろんのこと、北斎が描いた最初期の希少な富士図《東都方角 卯之方 三帀堂之図》、「浪裏」の大波表現の原型とされる『柳の絲』、北斎富士図の集大成『富嶽百景』などを一堂に展示します。

 北斎が「浪裏」の表現に到達するまでの軌跡を、どうぞご堪能ください。

出典:政府広報オンライン
出典:政府広報オンライン

https://www.gov-online.go.jp/article/202406/entry-6075.html



特集展示/「新紙幣発行記念! 北斎が描いた富士と波」
会期/2024年7月3日(水)~8月5日(月)
会場/島根県立美術館2階「北斎展示室」
観覧料/一般 300円 大学生 200円 小中高生無料

出品作/北斎が北斎が描いた「富士山」や「波」を描いた約40点を展示

葛飾北斎《東都方角 卯之方 三帀堂之図》 島根県立美術館蔵(永田コレクション)
葛飾北斎《東都方角 卯之方 三帀堂之図》 島根県立美術館蔵(永田コレクション)

北斎が20代の頃に描いた名所絵で、北斎が描いた最初期の富士図です。版画の作品ですが、現存が1点しか確認されていない貴重な作品です。

葛飾北斎『柳の絲』(江島春望) 島根県立美術館蔵(永田コレクション)
葛飾北斎『柳の絲』(江島春望) 島根県立美術館蔵(永田コレクション)

北斎が30代後半頃に描いた狂歌本の挿絵です。立ち上がる波の裏側が描かれており、70代前半に描かれた「浪裏」に通じる表現として著名な作品です。

葛飾北斎『富嶽百景』(海上ノ不二) 島根県立美術館蔵(永田コレクション)
葛飾北斎『富嶽百景』(海上ノ不二) 島根県立美術館蔵(永田コレクション)

《冨嶽三十六景》の後、北斎が富士図の集大成として発表した作品。全三巻に102図が描かれています。本展出品作は稀少な初摺(初版)本です。



【他の出品作】

《阿蘭陀画鏡 江戸八景 日本橋》《東海道名所一覧》《鎌倉勝景図巻》《冨嶽三十六景 御厩川岸ゟ両国橋夕陽見》《春興五十三駄之内 沼津》『みやことり』『絵本隅田川 両岸一覧』『画本狂歌 山満多山』『北斎漫画 二編(寄浪 引浪)』など
2024/06/27
世界一有名な“波の絵”はどう生まれどう広まった?「北斎グレートウェーブ・インパクト」すみだ北斎美術館で開催
日本はもちろん、世界中で知られている葛飾北斎の波の絵、と言えば、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」でしょう。東京・墨田区のすみだ北斎美術館では、「グレートウェーブ」の通称で親しまれるこの作品が主役の特別展「北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」が始まりました。

【写真】「洋風風景版画」も手がけていた北斎。漢字の横書きや西洋の遠近法や陰影法の表現もみられる

7月3日、20年ぶりに登場する新しい千円札の図柄に採用されたことを記念した本展は、作品が誕生した背景から、図柄がどのように広がって現代まで長く愛されてきたのか、歴史をたどりながら名作の魅力を知ることのできる展覧会です。

■70代で“グレートウェーブ”を描くまでの北斎は?

数え年で19歳の頃から絵師として活躍していた北斎ですが、「富嶽三十六景」を描いたのは、なんと70代のことでした。第1章と第2章では、ひたすら絵師としての腕を磨き続けること50年、北斎が名作を生み出すまでに、どんな作品から影響を受け、何を描いてきたのか、を紹介しています。

北斎が生きた江戸時代というと鎖国のイメージが強いですが、実際はオランダやポルトガルなどから絵画や書物などが、中国からは生糸や香木などが、長崎などを窓口にして輸入されていました。

北斎は20代の頃から、「浮絵(うきえ)」と呼ばれる、遠近感を強調した浮世絵を数多く描きました。「浮絵」は、それまでの日本の絵画にはなかった、西洋の透視図法(線遠近法)を取り入れた描き方のことで、こちらの作品では遠近法に加えて、中国風の竜宮城も登場。新しい表現にも積極的にチャレンジした若き北斎の姿が目に浮かびます。

北斎が40代頃に描いたとみられる「賀奈川沖本杢之図(かながわおきほんもくのず)」には、驚くことに「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」のような大波と、それに翻弄される船の姿がすでに描かれています。

この時期の北斎は、「洋風風景版画」とよばれる風景画を手がけていました。題名を漢字で横書きして入れていたり、西洋の遠近法や陰影法も取り入れて表現していることが読み取れます。また、作品をぐるっと囲むように描かれた赤い枠線には、アルファベットのような白抜き文字があしらわれていますが、これは「蘭字枠」という西洋画を意識した図柄で、本展で展示された他の作品にも見られる手法です。
■“バズった”北斎のグレートウェーブは現代でも大人気


第3章の前半では、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が同時代の絵師や門人たちにどれほど絶大な影響を与えたのか、を、歌川広重や歌川国芳、月岡芳年らが手がけた大波の浮世絵などを中心に展示・紹介しています。

まさに現代で言う“バズった”北斎の作品は、あっという間に数多くの浮世絵師がオマージュ作品を手がけて、広く拡散していきました。

その人気とインパクトは、現代の私たちの日常でも、さまざまな商品に使われています。第3章の後半は「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をデザインにあしらった貨幣や切手、メディコム・トイのBE@RBRICK(ベアブリック)やレゴ🄬といったコレクターズアイテム、ポテトチップスやビールのパッケージなど、幅広いアイテム33点がずらっと展示されています。

子どもの頃に自宅で見かけたり、実際に持っていた! なんてものを探してみるのも楽しいかもしれませんね。

■新千円札発行当日のイベントやミュージアムグッズにも注目

美術館のエントランスすぐのところにあるミュージアムショップでは、展覧会の図録(税込2,600円)や、「神奈川沖浪裏」にまつわる美術館オリジナルのアイテムや、会期に合わせてセレクトされたアイテムなどが購入できるそう。プレゼントにも良さそうですね。

また、展覧会の会期中であり、新千円札の発行開始当日でもある7月3日には、1日限りの無料記念イベント「新千円札発行記念 浪裏まつり」を10~16時半に開催予定です。新千円札を掲げて、浪裏作品の中で記念写真が撮影できるフォトスポットや、本展にも展示されている、カルビー「堅あげポテト うすしお味~浪裏パッケージ~」を先着200名にプレゼントするほか、木版画や江戸切子の作品の販売、カフェコーナーの営業なども予定されています。


■ Naomi

アートライター・聞き手・文筆家/取材して伝える人。服作りを学び、スターバックス、採用PR、広報、Webメディアのディレクターを経てフリーランスに。「アート・デザイン・クラフト」「ミュージアム・ギャラリー」「本」「職業」「生活文化」を主なテーマに企画・取材・執筆・編集し、noteやPodcastで発信するほか、ZINEの制作・発行、企業やアートギャラリーなどのオウンドメディアの運用サポート、個人/法人向けの文章講座やアート講座の講師・ファシリテーターとしても活動。学芸員資格も持つ。
https://lit.link/NaomiNN0506


■information

特別展「北斎 グレートウェーブ・インパクト ―神奈川沖浪裏の誕生と軌跡―」

会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室、4階企画展示室

期間:6月18日~8月25日(9:30~17:30)/月曜休、7/16、8/13休 ※7/15、8/12は開館/※前後期で一部展示替えあり 前期:~7/21、後期:7/23~8/25

料金:一般1,500円、高校・大学生および65歳以上1,000円、中学生および障がい者500円、小学生以下は無料
2024/06/22
天才絵師「葛飾北斎」の、やばすぎる「私生活」とは?「やばい」から日本の歴史が見えてくる!
日本史のおもしろさは、ずばり「人」にあります。
何か「すごい」ことを成しとげた人は、歴史に名前が残ります。でも「すごい」だけの人なんて、この世にひとりもいません。むしろ、ものすごい失敗をしたり、へんな行動をしたりして、まわりから「やばい」と思われているような人が、誰にもできない偉業をやってのけていることもあります。だって、人生は長いのです。いい日も悪い日もあるし、年とともに変化だってあります。 いろんなことを考え、行動し、ときに失敗し、そこから学び、たまに成功する。カッコいい一面もあれば、ダサい弱点もある。
だからこそ、人はおもしろいのです!
「すごい」と「やばい」の二面から、日本史の人物の魅力に迫る『東大教授がおしえる やばい日本史』から、今回特別に内容を一部お届けします。(初出:2018年9月21日)

すごい葛飾北斎 世界の画家も憧れる天才絵師
すごい葛飾北斎 世界の画家も憧れる天才絵師(イラスト:和田ラヂヲ『 東大教授がおしえる やばい日本史』より
 葛飾北斎は、日本だけでなく世界でも人気のある浮世絵師です。

 最初は浮世絵師の先生に弟子入りした北斎ですが、あまりの才能にほかの弟子から嫉妬され、追い出されてしまいます。

 フリーの絵師になった北斎は、美人画、妖怪絵、小説の挿絵など、いろんなジャンルの絵を描きました。すると「なんてかっこいい絵なんだ!」と江戸で大人気となり、弟子希望者が殺到。そこで弟子用に『北斎漫画』というスケッチ集を出版したところ、一般人にもウケてベストセラーになりました。

 北斎の作品のなかで、もっとも有名なのは『富嶽三十六景』です。いろんな場所と角度から、ダイナミックに富士山を描いたこのシリーズは、海外でジャポニスム(19世紀にヨーロッパで流行した日本趣味のこと)ブームを巻き起こし、オランダの画家ゴッホやフランスの画家モネにもまねされました。

 ところが江戸時代後期、幕府によってぜいたくが禁じられ、自由に浮世絵が描けなくなります。しかし、すでに80代だった北斎の情熱は止むことなく、娘とともに長野の田舎に行って大作を描きあげました。

 90才まで描きつづけた北斎は、亡くなる直前「あと5年長く生きられたら、絶対おれは本物の絵師になれるのに……」と、悔しがったんだとか。

 天才・北斎は、死ぬまで理想の絵を追いかけていたのですね。

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